名古屋場所十一日目、白鵬は昨日に続いての小手投げで鶴竜を敗り、全勝をキープ 連勝も41に伸ばしました。
今日は鶴竜からすれば千載一遇のチャンスでした。立ち合い両者の呼吸が合わず、白鵬が「待った」と思い、力を抜いた時に行事軍配がかえり、立ち合いが成立。右を差して一気に前へ攻め、勝負を決めにいった鶴竜でしたが、白鵬は最後土俵際いっぱいのところで逆転の小手投げを決めました。
「不十分な立ち合いが成立し、一方的な展開になってしまい、負けた方の力士が憮然とする」という場面が一場所に1、2回は見られますが、それだけ立ち合いで一度力が抜けた状態から、相手に十分な体勢で攻められ、そこから逆転で勝つということは普通ではちょっと考えられません。
しかしそんな状態の中でも、スピードがある鶴竜相手に逆転するわけですから、白鵬の反応の速さ、勝負勘の良さには本当に驚かされますね。
今日、平幕の魁聖が敗れ2敗に後退してしまったので、今場所の優勝はもう白鵬で間違いないと思いますが、十四日目の稀勢の里戦は、稀勢の里も3敗後はかなり相撲内容も復調してきていますので、この両者の対戦はかなり楽しみです。
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