大相撲名古屋場所の千秋楽を終え、白鵬が14勝1敗、35回目の優勝で幕を閉じました。
白鵬の初日、二日目の相撲内容は、強い白鵬を知っている人なら、明らかに今までとは別人のような白鵬の動きに驚いたと思います。
しかし、場所が進むにつtれ、徐々に本来の強さを取り戻し、十一日目以降の大関、横綱戦では「まだまだ衰えてなどいない」と言わんばかりの圧巻の相撲内容でした。白鵬のあの序盤の相撲は結局なんだったのか、よくわかりません。
最近は照ノ富士がメキメキと頭角を現してきていただけに、白鵬も場所にかける思いは強かったのではないでしょうか。大相撲の第一人者を譲るつもりなど毛頭ないといった感じでしたね。
注目の新大関の照ノ富士も中盤戦まで優勝争いに加わる活躍を見せていましたが、終盤で失速、今場所は11勝4敗で終えました。今日はカド番の琴奨菊との一番でしたが、琴奨菊の立ち合い変化にバッタリ。足腰が抜群に良い照ノ富士、いつもなら簡単に変化を食うような力士ではないので、少し意外でした。
照ノ富士は今場所を通して、相撲内容も良く、十分持ち味も出せていましたし、3場所連続で11勝以上の勝ち星を残しています。確実に地力は増していますし、今後、さらなる飛躍を期待できると思います。
殊勲賞を受賞した栃煌山も今場所非常に健闘しました。両横綱を倒してトップに並んだときは、久々の日本人力士優勝に向け、このまま突っ走るのではないかという勢いを感じましたが、終盤で豪栄道、隠岐の海に敗れ失速、優勝争いからも脱落しました。「真剣勝負ゆえの難しさ」といったところでしょうか。その姿勢を貫き、大関に上がってほしい力士です。
来場所もまた、白鵬中心の優勝争いが続くと思いますが、場所を盛り上げるためにも一人でも多く、白鵬についていってほしいですね。
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