大相撲初場所、九日目、十日目は草野さんや事務所スタッフの方と一緒に両国国技館で観戦しました。
両日とも平日でしたが館内は沢山のお客さんが来場されていて、2日とも満員御礼の垂れ幕が。2階椅子席に若干の空席がある程度で、数年前の平日では考えられないくらいのお客さんの数で、館内はかなり盛り上がっていました。
それだけに九日目の白鵬―栃煌山戦で白鵬が見せた、「立ち合いの変化」には館内からかなりのブーイングが起こっていました。
この一番はその日の森永賞(国技館での1・5・9月場所(いわゆる東京場所)に限り、観客が森永ミルクキャラメルの空き箱にその日の注目取り組みを1番選んで投票する)にも選ばれた、この日最も注目の一番。その分、「立ち合い、変化で勝負がつくとこんなにも落胆するのか」というくらい、お客さんの落胆ぶりは凄かったです。
栃煌山からすれば、白鵬は先場所、立ち合いで猫だましという変則技を使ってきたので、「今場所はまともに来るだろう」と想定し、思い切り10割の力で当たりにいったと思います。しかし、白鵬は相手のその心理を見透かしていましたね。頭で低く当たりにきた栃煌山を横にかわし、僅か0.9秒で勝負はつきました。やはり、変化の可能性のある力士に、立ち合い100%の力では当たるのは、本場所ではリスクが高いという事です。
かといって、昨日の日馬富士―栃煌山戦のように、立ち合いであまりにも相手を見すぎると、逆に突っ込まれて電車道で前に持っていかれてしまうし、相撲の立ち合いというのは本当に難しい。難しさがあるからこそ、見応えもあるわけですが。
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