2月7、8日に甲種防火管理者講習を受けに行ってきました。
防火管理者は管理権原者(社長や理事長など)によって選任される防火管理の責任者で、防火管理に係る消防計画の作成や消火・避難訓練の実地、消火活動上必要な施設の点検および整備などを行います。
二日で10時間の講習の後、効果測定試験を終えて修了となるのですが、今の火災や消防の実態を勉強することが出来たので、非常に勉強になりました。
日本の火災の原因のトップ3は3位は煙草による火災、2位はコンロ、そして1位は放火でなんと全体の30%にも及ぶそうです。
記憶にも新しい、44人もの死者を出した新宿歌舞伎町の明星56ビルの火災については特に時間をかけての講義となりました。これも出火原因は放火の疑いがあるらしく、避難経路が荷物で塞がれていたこと、防火管理者を選任していなかったこと、避難器具の未設置など、何故あれほどの大惨事になったのかという、その原因についての詳しい説明がありました。この火災での管理権原者の責任は当然重く、グループオーナーや経営者など合計5人が禁錮刑(執行猶予つき)に処されたそうです。
「認識の甘さが大惨事に繋がる」ということをあらためて学んだ防火管理講習。常に最悪の事態を想定し、「自分達の命は自分で守る」という強い意識を持って、普段からしっかりとした防火管理を行わなければいけませんね。
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