3月25日、内幸町ホールで行われた「立川志ら乃独演会 志ら乃大作戦第34話」に行ってきました。
いつも志ら乃師匠の独演会で毎回、前座を務めていた立川らく兵さんも4月から二ツ目に昇進することになったそうで、今回のらく兵さんの落語は今まで以上にやる気に満ちていたように感じました。
らく兵さん、旧日本兵のような風貌から、志らく師匠に「らく兵」と名づけられたそうですが、その名の通り、見た目はなかなかのインパクトがあって、今や志らく師匠のイチ押しとのこと。
相撲界ではどんな大横綱でも「十両に昇進した時が一番うれしかった」と答える人が多いのですが、志ら乃師匠の話では、落語家さんは前座から二ツ目に昇進した時が一番嬉しいのだそうです。
「二ツ目に上がれば、自分の独演会なども行えるので一見華やかに見えるが、その分出費も多くなり、バイトをしなくてはとてもやってはいけない。だから二ツ目からバイトを始める落語家も多い」と会の中で師匠が語っていたのは意外でした。何の世界でも「その道で食べる」までになるには、並大抵な道のりじゃないですね。
志ら乃師匠は「人情八百屋、時そば、二階ぞめき改」の三本。相変わらずの巧さで、会場は爆笑に包まれていました。いつも新しい試みに挑戦する姿勢は、見ていて本当に励みになります。
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