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Channel: 尾崎勇気のオフィシャルブログ
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「大相撲夏場所 千秋楽」

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大相撲夏場所千秋楽、前頭7枚目の旭天鵬が優勝決定戦の末、栃煌山を破り初優勝。 05201201.jpg 場所が始まる前に「この結末を予想した人は果たしていただろうか」というくらい、今場所は劇的な展開、劇的な幕切れでした。 それにしても勝負というのは本当に様々な要因が重なり合って決まるものですね。 もちろん、千秋楽に豪栄道、栃煌山を破ったのは旭天鵬の実力だったとは思いますが、 前半戦の境川部屋の力士をはじめとする幕内上位力士の活躍により、横綱大関が序盤戦で崩れたことや、稀勢の里が把瑠都に敗れ、優勝決定戦に出場できなかったことなど、様々な要因が旭天鵬の追い風となりました。栃煌山もまた、本割が不戦勝ではなく、琴欧洲と相撲を取って勝っていれば、固さが解れ、決定戦ではもう少し内容の良い相撲が取れていたかも知れませんしね。まあ、勝負の世界ではたら・ればを言ったらきりがないですけれども。 旭天鵬とは同期なので、彼が入門した時のことは私もよく覚えています。モンゴル力士では同じく同期の旭鷲山の方が出世が早く、注目されてどちらかというとその陰に隠れ、二番手のイメージがあった旭天鵬ですが、当時から立派な体格で正攻法の力強い四つ相撲を取っていた旭天鵬は、「いずれは必ず伸びる。将来性が一番あるのは旭天鵬だ」と周囲の親方や記者の方の評価は旭鷲山よりも上でした。 20年という長い間常に努力を続け、37歳8ヵ月という昭和では最長年齢での幕内優勝。きっと今までの長い土俵人生の中では良いことも辛いこともたくさんあったでしょうね。 うれし泣きする旭天鵬の姿は非常に感動的でした。 今日は国技館で観戦後、鳴戸部屋の打ち上げにも参加。稀勢の里はじめ、部屋の関取衆は皆笑顔で後援者の方の写真撮影やサインなどの対応をしていました。 稀勢の里にも今場所のことで色々と質問したのですが、あれほどの大舞台だったのにも拘わらず、「重圧や緊張は全くなかった」とはっきり言い切るその図太さには頼もしさを覚えました。やはり大関に上がる人間というのは違います。今回の経験を活かして、来場所もまた優勝争いに加わって、大相撲をどんどん盛り上げていってほしいですね。

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