大相撲名古屋場所14十四日目、白鵬、日馬富士ともに勝ち、これで明日は29年振りとなる千秋楽全勝対決になりました。
注目の白鵬―稀勢の里戦は白鵬の立ち合い変化。私もこの両者の取組は毎回、場所を通じて一番楽しみにしている取組だけに、この相撲内容は本当に残念でした。
真剣勝負というのは時にはこのようなあっけない勝負になってしまうもの。あの強い横綱に「変化」をさせるだけのものを稀勢の里が持っているということでしょう。
十両では千代の国―常幸龍戦が最高に盛り上がりました。常幸龍の立ち合いから強烈なカチ上げ、張り手と気迫溢れる攻めに対して、千代の国も突っ張りで応戦する激しい相撲内容。最後も常幸龍にもろ差しになられながらも、千代の国が逆転の左掛け投げを決めるという、見ていて手に汗握る「これぞ大相撲」という内容でした。
千代の国は十両、幕内に上がってきた頃の朝青龍のような体のバネと身体能力を感じます。このまま一気に駆け上がって、相撲人気の起爆剤となってほしいです。
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