今日は立川志ら乃師匠と国技館での観戦。
当然と言えば当然ですが、国技館に行けば現役の頃の知り合いとバッタリ会うことも多いです。今日は駅の改札で元小結大善の富士ヶ根親方と会いました。そういえば富士ヶ根親方とは両国駅ではありませんが、これまで他の行事でも二度ほど駅で会ったことがありました。何故か私が会場に行く時と、親方が会場から帰る時とのタイミングが合うことが多いんです。
富士ヶ根親方の現役の頃はとにかくまじめで誠実に相撲を取っていた方でしたので、私も尊敬していました。
そして国技館の帰りでは鳴戸部屋の床山さんの床鳴さんと会いました。床鳴さんには私が15歳で入門した時から引退するまで髷を結って頂いていたので、本当にお世話になった方です。
私が現役の頃、床鳴さんから「力士は調子がいい時は髪の艶もいい。反対に調子が悪い時は髪の状態も不思議と悪い。だから床山は力士の髪を触れば、その力士の体調がだいたい分かる」という話を聞いたことがありました。
床山さんも早い人なら15歳でこの世界に入るので、65歳で定年退職するまでに何百何千の力士の髷を結うことになります。ですから、本人の次にその力士の体調が分かるのは、やっぱり毎日髪を触っている床山さんでしょうね。
床山さんも関取が多い部屋だと場所中に何人も大銀杏を結わなければならないので、 疲れがたまって体調を崩さない様、自身の体調をしっかりと管理する必要があります。
床鳴さんも「体調管理に十分注意しないとね」と仰っていました。
今日は昨日まで全勝だった稀勢の里、高安が敗れ、これで全勝は白鵬、日馬富士、旭天鵬の三人に。そして明日は日馬富士―高安戦が組まれました。
取組を決める審判部の親方も高安には期待しているのでしょう。廻しを取ればやはり大関の方が分がありますから、高安には激しい突き押しの中から勝機を見出してほしいです。
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