昨日は月一レギュラーの「ヨコハマろはす」の日。
昨日はあなたの大切なものは?というメッセージテーマだったのですが、私の大切なものは断髪した「大銀杏」です。
大銀杏とは力士の髷の結い方の一つで、髷の先端の部分がイチョウの葉に似ていることからこの名称になったそうです。
大銀杏は十両以上の力士だけが結うことができるのですが、幕下以下の力士でも最後の断髪式の時には、この大銀杏を結うことが許されます。
断髪した力士は皆、最後師匠の止め鋏で切り落とした大銀杏を床山さんに綺麗に整えてもらって、中が見える透明なケースにしまいます。
中卒で入門した力士ならば、15~16歳という年齢から引退するまで、常に髷は結っています。髷にはその力士の相撲界での様々な思い出がつまっています。これはお金では買えない大切なものです。
そういえば断髪後は「これが自分の頭か?」と驚く思うほど、頭が軽く感じました。もちろん、力士の髷は長い髪にたくさんのビンつけ油をつけて固めていますので、それをバッサリ切るのですから当然、重さは軽くはなりますが、「土俵の勝負の重圧から解放された」という安堵感が更にそう感じさせたのかもしれませんね。
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