九州場所11日目、十両では隆の山―双大竜が大熱戦となり、場内からも大きな拍手が沸き起こりました。
今日も隆の山は引っ掛け、とったり、内掛けと次から次へと休むことなく技を繰り出し、観る側を大いに楽しまさせてくれました。あれだけの拍手の大きさはやはり観客もああいう相撲を望んでいるということなのでしょう。
「小よく大を制す」取組はもちろんは大相撲の醍醐味ですが、双大竜117キロ、隆の山は98キロとこのくらいの筋肉質同士の対戦は「攻防ある相撲」という視点からみれば、重量級の力士では到底パフォーマンスすることの出来ない面白さがあります。
相撲は前に出る圧力が最大の武器にある競技ですので、こういうソップ系の力士は、体重があって馬力もある力士にはなかなか対抗できないもの。そんな中でも双大竜にしても隆の山にしても、体格の差はあっても、最大限に工夫しながら相撲を取っている姿勢が感じられるので、つい応援したくなりますね。
幕内はもう優勝が決まった感がありますが、十両はまだまだどうなるか分からないので、この二人には残り4日、十両の土俵を盛り上げてもらいたい。
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