一年納めの九州場所が初日を迎えました。年々、観客の入りが厳しくなってきている九州場所ですが、今場所は二人の日本人力士に期待が掛かっています。
注目の新大関琴奨菊は、前へ前へと出るいつもの相撲内容で栃ノ心に圧勝。新大関としての初日ですから、緊張の中でどういう相撲内容を取るのか注目していましたが、重心の低さ、前へ出る圧力と琴奨菊の持ち味を十分に出した内容でした。
今場所のもう一人の目玉である大関取りの稀勢の里も初日白星発進。対戦相手の旭天鵬は土俵際で振り回すようにして体を入れかえるのが非常に上手い力士。過去の対戦では稀勢の里もこの技を食らい、何度か苦杯を嘗めたことがあったので、今日はその点を注目しながら観ていました。予想通り、今回も旭天鵬は土俵際で逆転を狙って振り回してきましたが、そこは稀勢の里もしっかりと頭に入っていたようです。
明日の阿覧戦も気合いと冷静さのバランスをうまく保ちながら、相撲を取ってほしい。
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